October 24, 2012

「空(くう)」 ~ある街角の手相家の物語~ (8)

千代が鞄の中から、携帯を取り出しました。

そして、画面にある写真を映し出して、私に観せてくれました。

その写真を観て、曇名は驚きました。
なんと、手の平の写真なのです。
「この手の平は、もしかして、妹さん、百代さんのですか?」

千代は、頷きながら、
「写真でも手相を観ていただける方もいらっしゃると聴いていて、・・・。」
「ここにくれば、あなたに逢えるという噂を耳にして持ってきていたのです。」
「あなたに最初に手相見せた時に、確信しました。」
「いままで、手相を観て、お話いただく内容に、うんざりしていたのです。」
「しかし、あなたは、私の手相を観ても、
 ただ、手相を観るのではなく、私の真意を必死で感じ取ろうとしてくださった。」

「だから、妹のことも相談できると思い、話したのです。」

曇名は、彼女の言葉を聴きながら、
なぜ、私のところに来られたのか、ようやく、解り始めたのでした。

曇名は、千代さんに何をお伝えすることができるか?
私と出逢ったことが、どんなきっかけになっていただけるか?

そんなことを、とめどなく考えて、しばらく、沈黙したままでした。
時間にすれば、20秒~30秒ほど・・・、
しかしながら、とても長く、静かで、重く感じられる時間でした。

お借りした携帯の写真を食い入るように観ながら、
(時々、画面が真っ暗になり、キョトンとして、ボタンを押して、画面を見て、繰り返し、・・・。)

曇名は、四柱推命やホロスコープ、タロットなど、一通りの占いはかじったことがある。
運気や運命について、曇名なりの考えは持っているつもりだ。
しかしながら、あくまでそれは自分の考えである。

曇名は、慎重に言葉を選びながら、話し始めました。

~つづく~


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yujihiwasa at 15:02│Comments(0)手相物語「くう」 

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