October 30, 2012

「空(くう)」 ~ある街角の手相家の物語~ (2)

曇名は2年間、手相の修行をとても有名な手相家の元でしていた。
とはいえ、まだまだ駆け出しの身であることを重々、肝に銘じていました。
恋愛相談においてはある程度の経験と自信があるのですが、
この手の相談では、少しばかり荷が重いと、想っているのでした。
(*手相家としての実力は、師匠から太鼓判を押すほどの腕前だといわれていた)

さゆり婦人の悩みに精一杯、耳を傾け(一通り聴き終わると、
曇名は、
「よ~く、お気持ちが伝わりました。」
「では、手相を観せてほしいので、手のひらを上にして、私の前に置いてください。」

曇名にとって、唯一であり、最大の武器、手相を観るということをようやく始めたのでした。

ご婦人が、おもむろに、いすに座り直し、
どちらの手を差し出したらいいのか、困惑しながら、手のひらを曇名の前に近づけました。
「右手ですか?左手ですか?」
曇名は、ゆっくり差し出された手の甲を包むように支えながら、
「両手とも大切なので、まず、両手を一緒に観させてください。」
「うんうんうん、・・・。」
とうなずき、
「左手を観させてください。」
大きく、うなずきながら、
そして、一言、
「今まで、がんばってこられたのですね。お疲れ様でした。」
「手相にあなたががんばってこられたすべてがちゃんと刻まれていますよ。」
続いて、
「右手を観させてください。」
手のひらを覗き込むように無言で観入っている曇名...。

そして、一通り手のひらから目を離し、目の前の婦人を見つめました。

(これが、曇名の手相を観させていただく際のいつもスタイルです。)

~つづく~


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yujihiwasa at 16:11│Comments(0)手相物語「くう」 

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