October 31, 2012

「空(くう)」 ~ある街角の手相家の物語~ (1)

~ある街角の手相家の物語~

その手相家の名前は、阿倍曇名(あべのうんめい)という。
まだまだ、駆け出しの頃・・・。

手相を観るという事は、「相手の方の人生を垣間見ることだ。」と
曇名は、師匠から、常々教わっていました。

師匠は、「だから、いい加減な気持ちで、手相を観てはいけない。」
そして、
「どんなに相がよくない状態だからといって、それを観たまま相手にお伝えするだけではだめだ。」
「よくない相を回避する方法、良い相へと変える方法を具体的にアドバイスできないのなら、良くない相について伝えてはダメだ。」
「それは、相手を落ち込ませるだけである。」
「相手にさらに不安を増幅させることになる。」
「人生で悩んで手相を観てもらいに来てくださった方を、さらに絶望を与えることになる。」
「これから先の未来において、希望を探しに、手相を差し出してくれているはず。」
「私たちは、希望を手相から読み取り、それが叶うようにお手伝いするのです。」
と、何度も何度も、弟子たちに話しているのをよく覚えている。

先日の事、ある街角の片隅に座って、仕事をしていたところ、
一人の女性が、曇名に手相を観てほしいと話しかけてきました。
その女性は、歳格好は、今どきで言えば、セレブといわれるようなどこか気品のある方でした。

その方の名前を仮にさゆり婦人(仮名)としましょう。
すこしだけ、その方のお話をします。
さゆり婦人は、老舗・旅館の女将です。と申されました。
「すべてがうまくいっていない。」と嘆いてばかり・・・。
曇名が、
「すべてって、具体的にどんなことで、悩んでいらっしゃるのですか?」
と、彼女の言葉にならない心の叫びをきちんと受け取っているというメッセージを込めて尋ねました。

すると、今まで、グッと心の内側に秘めていた感情がドッと沸き上がるかのように、
彼女は、話し始めました。

「旅館の経営が・・・」(声を詰まらせながら)
「自分の息子の嫁が若女将として、一生懸命手伝ってくれているだが・・・」
「そんなこんなで、大変な時に、主人が病気で倒れてしまって・・・」
「しかも、主人の病気が末期のがんだと宣告されて・・・」
「今日、ここを通ったのは、旅館の営業をかねて、東京に来て、さっき、そこのビルで商談していたところでした。」
疲れて、駅までゆっくり歩いていたところだった。

~つづく~

手相・風水についての問い合わせは、
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施術場所は、大阪 中津 なかがわ整骨院、もしくは、出張(全国)にてお受けいたします。


yujihiwasa at 14:55│Comments(0)手相物語「くう」 

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